「目的設計のところから、表現や言葉の部分まで一緒に伴走していただけたのが、非常に心強かったです。」
株式会社国際社会経済研究所(IISE) ソートリーダーシップ推進部 榛葉様 / 中島様
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(再生時間 5分11秒)
概要
企業課題を解決する「Experience Design」事例紹介の第9弾。
「世界知」の交差が生む、共感から共創への体験設計
今回は、TAKANAWA GATEWAY Convention Centerで開催された『IISE FORUM 2026』をご紹介します。
『IISE FORUM 2026』は、NECグループの独立シンクタンクである株式会社国際社会経済研究所(IISE)が主催するカンファレンスイベントです。「AIと共創する未来社会 -世界知が交差する日-」をテーマに掲げ、AI・宇宙・環境・自己主権型アイデンティティなど多様な領域の知見が交わる場として、FMXがイベントの企画演出・制作・運営をサポートしました。
本記事では、マーケティング担当の榛葉様・中島様に、イベントの目的や価値、体験設計、そしてFMXをパートナーに選んだ理由についてお話を伺いました。
インタビュー
対談者プロフィール
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株式会社国際社会経済研究所(IISE)
ソートリーダーシップ推進部 マーケティンググループ ディレクター 榛葉 幸哉 様 コミュニケーションデザインの経験を礎に、デジタルとブランドの接点で、人の心を動かす体験設計とクリエイティブ開発に取り組む。現在はNECグループの独立シンクタンクIISEにて、社会や顧客に新たな視点を届けるソートリーダーシップマーケティング活動を推進。 |
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株式会社国際社会経済研究所(IISE)
ソートリーダーシップ推進部 主任 中島 悠志 様 NECに入社後、通信領域の営業、及びXR領域での事業開発に取り組んだ後、2024年、NECグループの独立シンクタンクIISEに参画。マーケティング担当として、ソートリーダーシップ活動の発信業務に従事。 |
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株式会社FIELD MANAGEMENT EXPAND(FMX)
Experience Marketing Div. チーフアカウントプロデューサー 翠川 亜紀子 TYOグループ(現FMX)新卒入社。TVCMやデジタル、イベントなど様々な広告プロモーションの戦略および企画制作・ブランディングプロジェクトに携わり、プロダクションマネージャーを経てプロデューサーに。現在はアカウントプロデューサーとして、イベントプロモーションやコンテンツ制作を中心に、コミュニケーションデザイン領域を担当。 |
社会課題の解決を目指す、シンクタンクの挑戦
MC |
まず、IISEの事業内容についてお聞かせください。 |
榛葉様(IISE) |
IISEは「ソートリーダーシップ活動の推進」「ベースリサーチ(調査研究)」「経済安全保障」の三つの柱で事業を展開しています。中でもソートリーダーシップ活動は、社会課題を解決へと導く新しい考え方(ソート/Thought)を構想して、それを世の中に提示し、ステークホルダーとの共感と共創を通じて、顧客や市場など新たな価値を創造するソート起点の社会実装活動です。ソートリーダーシップ活動は、単に「正しい答え」を語る活動ではありません。望ましい未来を描き、その未来に至る道筋(技術・制度・標準化・ルールメイク等)まで考え抜き、共感者と一緒に社会実装へ進めていく営みです。だからこそ、私たちは“結論”よりも“ストーリー”と“道筋”を大事にしています。共感が生まれた瞬間、人は行動できるようになるからです。 |
MC |
シンクタンクとして、なぜカンファレンスイベントが必要だと考えたのですか。 |
中島様(IISE) |
IISEはNECグループの独立シンクタンクですが、NECというブランドに比べると、まだまだ認知が十分ではありません。こうしたイベントを通じて、IISEという会社を初めて知っていただいたり、どんな活動をしているのかを広く伝えたりすることが重要だと考え、開催に至りました。 |
「読む」だけでは終わらない、リアル体験の価値
MC |
なぜオンラインではなく、リアルでの開催を選ばれたのでしょうか。また、リアルな体験の価値はどんなところにあるとお考えですか。 |
榛葉様(IISE) |
レポートやホワイトペーパーといった読み物だけでは、知は「理解」で止まりやすい。リアルイベントを開催することで、興味を持った方との関係づくりが可能になり、その先の共創にもつながるのではと感じています。会場の空気感や登壇者の熱量を通じて、情報の伝わる速度と深さが圧倒的に変ります。異なる立場の人が同じ空気を吸って、同じ問いを見つめ、言葉の温度感まで共有する。そのプロセス自体が、仲間づくりであり、社会実装の起点になります。IISEが掲げる“世界知”を集めるという思想を、最も体感的に実現できるのがリアルイベントの大きな強みだと思います。 |

中島様(IISE) |
私たちの研究員も日々さまざまな形で発信していますが、どうしても一方向的になりがちです。こうしたイベントを開催することで反応をダイレクトに得ることができますし、懇親会ではずばり感想を聞くこともできます。また、予期せぬ出会いも生まれます。たとえば、宇宙のセッションを目当てに来た方が、懇親会で環境分野の方と話して意外な接点が見つかるといったことが起きているのは、非常に面白いですね。 |
翠川(FMX) |
IISEさんは仲間づくりを大事にされていて、これからも力を入れていきたいとおっしゃっていました。リアルカンファレンスは、一方通行ではないコミュニケーションや出会いが生まれる場であり、まさにその仲間づくりに大いに力を発揮するのではないかと思い、その部分はとても意識しながら、我々サポートさせていただきました。 |

「世界知が交差する」空間をつくる、会場レイアウトの工夫
MC |
今回のキーノート会場は、来場者の視線が一か所に集まるような独特のレイアウトでしたが、どのような意図があったのでしょうか。 |
榛葉様(IISE) |
今回のテーマ「世界知が交差する日」を体現するために、単なる座学のように前を向いて聞くだけの場ではなく、聞いた刺激を周囲の人と共有できるようなスペースにしたいと考えていました。そんな時に、ちょうどFMXさんから晩餐会形式のレイアウトをご提案いただき、テーマと非常にマッチしたと感じています。 |
中島様(IISE) |
社内の反応は、驚きはありつつも総じて「いいんじゃないか」というものでした。晩餐会形式のレイアウトのまま進行し、できあがった会場を見た人たちからは、不安の声よりも「変わった感じだけど意外といい」というワクワクした反応がほとんどでしたね。 |

展示スペースの拡充で生まれた、対話と出会いの場
MC |
展示スペースについてもお聞かせください。 |
榛葉様(IISE) |
昨年までは展示スペースも今の半分以下で、コーヒーをサーブする程度でした。今回FMXさんの提案で広いスペースを設けていただいたことで、来場者の方がコーヒーを飲みながら我々の活動展示を見て、そこで新しい出会いや対話が生まれる。そういった動線ができたのは非常に良かったと思います。 |
翠川(FMX) |
オリエンの時点では展示の規模はそこまで大きくないご想定でしたが、素晴らしい活動をされているのだから、それをしっかり見せられる、そして対話につながるスペースがあったほうがいいのではないかと思い、提案に盛り込ませていただきました。 |
中島様(IISE) |
展示をどれくらい出せるか棚卸しする機会にもなりましたし、来場者の方に楽しんでいただければ、良い機会になると思い、思い切って展示スペースを拡張するレイアウトに挑戦できました。 |
テーマに込められた思い ─ 「世界知」とは何か
MC |
今回のテーマ「AIと共創する未来社会 -世界知が交差する日-」には、どのような思いが込められているのですか。 |
榛葉様(IISE) |
ご存じの通りAIは“便利な道具”で終わらせるには、影響が大きすぎる存在になりました。だからこそテーマに「AIと共創する未来社会」と置き、技術の話だけではなく、社会・制度・価値観まで含めて未来を描きたい。そして「世界知が交差する日」として、IISEのビジョンである“世界知で、未来を照らす”を、体現する場としたい。点在する知見を“星”だとすると、私たちはここでそれらを結び、新しい“星座(=新しい社会像)”を参加者と一緒に描きたいのです。 |

「共感が行動に変わる瞬間」を増やす
MC |
社内からはどのような期待がありましたか。 |
中島様(IISE) |
研究員のメンバーがそれぞれの分野で活動している中で、リアルイベントで関心のある方と直接コミュニケーションを取り、ネットワーキングを行う機会はそう多くありません。このイベントを通じて、ソートリーダーシップ活動に賛同し、今後も一緒にやっていこうという仲間がどんどん集まることが期待されていると思います。 |
榛葉様(IISE) |
非常にシンプルだと思っていまして、「共感が行動に変わる瞬間がどれだけ増えたか」。これが一つの指標になると考えています。 |
翠川(FMX) |
「共感が行動に変わる」という言葉、すごく印象的でした。私たちも、一緒に取り組ませていただいている中で、イベントを単発で終わらせるのではなく、長期的なブランド資産として育てていくという意識を持ってプランニングに臨んでいました。イベント当日に感じたことを来場者の方がその後も発信してくださるような、共感や刺激を持ち帰って広げていただけるような設計を意識しました。 |
榛葉様(IISE) |
リアルイベントは参加して終わりではなく、そこが出発点。キーノートで投げかけた問いが、ブレイクアウトで具体化され、最後に「自分は何を持ち帰り、誰と何を始めるか」まで接続される流れです。知のインプットで終わらせず、参加者の中に“次の一手”が残る体験設計にしたい。言い換えると、フォーラムを「1日限りのイベント」ではなく「共創のはじまり」にする、というイメージで、気をつけて作っていました。 |
FMXが選ばれた理由 ─ イベントの「根幹」から考えるパートナー
MC |
今回初めてFMXがサポートさせていただきました。FMXをご評価いただいている点について教えてください。 |
榛葉様(IISE) |
イベントというと「どんなイベントにするか」に頭が行きがちですが、FMXさんはそもそも「このイベントは何のためにやるのか」という目的の部分から一緒に走っていただけました。それはキービジュアルにも、会場レイアウトにも表れていますし、空間だけでなく「こういう流れにしたほうが人の心が動くのではないか」というところまで踏み込んで提案していただけたのが非常に心強かったです。 根幹の部分を考えたうえで、見せ方や伝え方、使う言葉まで提示してくださる。迷ったときに「やりたいのはこっちの方向だったら、言葉はこうだよね」というように一緒に考えていただけたのが大きかったですね。 |

中島様(IISE) |
私としては、進行管理の面で非常に安心感がありました。準備期間を通じて、どのタイミングでどこまで進めておかないといけないかをきちんと管理していただき、遅れているときにはフォローもしてくださる。そうした土台があるからこそ、社内で「ではこんなチャレンジをしてみましょうか」という議論もできたのだと思います。 |
クリエイティブの「幅」と「深度」
MC |
FMXのクリエイティブについてはいかがですか。 |
中島様(IISE) |
プロジェクトのスタート時、どの会社とご一緒するのがベストかを模索していたのですが、最初の提案でいただいたパースの図面からワクワクするものがありましたし、提案段階から動画でイメージを見せていただいたことで、クリエイティブに自信のある会社だという印象を受けました。 実際にキービジュアルやスライド、動画などさまざまなクリエイティブをご提案いただき、その印象は間違いなかったと感じています。幅広く、かつ一つひとつに深度があり「ここまでやってくれるんだ」という安心感と、さらなる期待感を感じました。 |

翠川(FMX) |
提案の際は、イベント当日の企画だけでなく、IISEさんの思想やどういうことを実現したいのかという根本を理解したいという気持ちが強くありました。はじめはわからないなりにリサーチし、内部で議論し、それを企画に落とし込んで提案させていただいた。それをご評価いただき進化させて、イベント本番を迎えられたことは非常に嬉しいです。そして、それができたのは、ここまでの準備期間の中で、IISEさんから率直なご意見と議論の時間をいただけたからこそだと、深く感謝しております。 |
MC |
今回FMXが担当させていただいたキービジュアル制作のご感想もぜひ伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 |
榛葉様(IISE) |
非常にテーマにマッチしたキービジュアルを作っていただけたと思います。人間の知恵やAIの知恵が、はじめは点かもしれないけれど、それが線として繋がり、面として社会的価値をつくり上げていくということが表現されている。社内でもいくつかパターンを出していただいた中から「これだ!」と決め、気に入った内容でした。 |

最後に
社会課題という大きなテーマに向き合いながら、「世界知」の交差を通じて共感と共創の場をつくり上げるIISEチーム。
『IISE FORUM 2026』は、シンクタンクならではの知の深さと、リアルイベントだからこそ生まれる出会い・対話の力を融合させた、唯一無二のカンファレンスでした。
今後、自社イベントをご計画の際はぜひご相談ください。
Staff
アカウントプロデューサー:翠川 亜紀子(FMX)
コンセプトプランナー:樋口 晃平(FMX)
イベント・ディレクター:春山 卓也(FMX)/佐藤 竜二(FMX)/松下 勉(FMX)
スペース・プランナー:向 啓介(FMX)
KVアートディレクター/デザイナー:岩永 和也(grandslam)
空間デザイナー:神戸 真亜沙(FMX)
Movieディレクター:西見 茂雄(FMX)
WEBディレクター:角谷 爽輝(FMX)
来場者事務局管理ディレクター:平林 文(FMX)


