FMXロゴ

 一覧へ戻る

『primeNumber DATA SUMMIT 2025』オフライン体験の“深度”と戦略的リブランディング

primeNumber DATA SUMMIT 2025_タイトル画像

「リアルな場でより深く、私たちのビジネスを感じてほしいと考え、前回からオフラインへのチャレンジを決断しました。」

株式会社primeNumber マーケティング本部  ブライアン 様(小平 剣也 様)

 

動画はこちら

(再生時間 4分30秒)

 


目次      
  概要
  インタビュー
    - オンラインの「広さ」から、オフラインの「深さ」へ
    - 自社カンファレンスだからこそ実現できる「価値の伝達」
    - LTV向上を見据えた、多層的なKPI設計
    - 「01(zeroONE)」から「DATA SUMMIT」へ。名称変更の背景
    - リスクを恐れず踏み切った、新設「Solution Track」の挑戦
    - FMXが選ばれ続ける理由
  最後に

 

- 概要 -

企業課題を解決する「Experience Design」事例紹介の第8弾です。
今回は、2025年11月にTAKANAWA GATEWAY Convention Centerで開催された『primeNumber DATA SUMMIT 2025』をご紹介します。

『primeNumber DATA SUMMIT 2025』は「あらゆるデータをビジネスの力に変える。」をビジョンにかかげ、クラウドETL「TROCCO」などを展開する株式会社primeNumberが主催するビジネスカンファレンスです。

イベント名称を「01(zeroONE)」から「primeNumber DATA SUMMIT」へと刷新し、2回目となるオフライン開催へ。デジタル活用の最前線や、DXの課題を解決する実践的なヒントを学べる場として、FMXがイベントの企画・制作・運営をサポートしました。

本記事では、担当者のprimeNumber 小平剣也様に、イベントの目的や価値、体験設計、そしてFMXをパートナーに選んだ理由についてお話を伺いました。

 

対談者プロフィール

primeNumber DATA SUMMIT 2025_ブライアン様の画像 株式会社primeNumber マーケティング本部 
ブライアン 様(小平 剣也 様) 
ITサービスを含むマーケティング領域に約10年従事。現在はprimeNumberにて、企業のデータ活用やAI活用を促進するためのマーケティング施策をリードしている。社内外から「ブライアン」の愛称で親しまれる。
primeNumber DATA SUMMIT 2025_守山の画像 株式会社FIELD MANAGEMENT EXPAND(FMX)
Experience Marketing Div.
チーフエグゼクティブ
守山 航
2002年にアカウントプロデューサーとして株式会社ゼオ(現FMX)に中途入社。外資IT企業を中心に展示会、製品発表イベント、プライベートカンファレンス、映像、WEBなど企業の年間マーケティング活動をサポート。現在はチーフエグゼクティブとして、イベントのプロジェクト全体マネジメントに加え、戦略立案からクリエイティブ提案、ステージ演出、進行ディレクションなどを担当。

 

- インタビュー -

オンラインの「広さ」から、オフラインの「深さ」へ


MC
前回、オンライン開催からオフラインへと切り替えられましたが、その理由をお聞かせください。

ブライアン様
一言で言えば「体験の深さ」を求めたからです。
前回オフラインに踏み切ったのは、私たちにとって大きなチャレンジでした。それまではコロナ禍ということもありオンラインで開催しており、最後のオンラインイベントでは5,500名以上のお申し込みをいただく実績もありました。
オンラインは「視聴ログ」からの反応は数値として取れますが“ながら見”は避けられず、商談やその先のビジネスに繋がる「奥行き」を手厚くしていくのに苦戦をしていました。また、撮影現場で感じる登壇者の熱量もオンラインだと伝わりきらないもどかしさがありました。
今後オンラインイベントを拡大していくべきか、あるいはオフライン回帰に合わせるべきかを考えた際、オフラインで直接営業担当と会話したり、アフタートークで成功者に質問できたりする場を作る方が、熱量を正しく伝えられ来場者体験の深さをつくれると考え、リアルな場でより深く、私たちのビジネスを感じてほしいと考え、前回からオフラインへのチャレンジを決断しました。

primeNumber DATA SUMMIT 2025 MCとブライアン様が話している様子


MC
今回の開催におけるゴールや、前回からの変化点はありますか?

ブライアン様
前回は初めてのオフライン開催のため「やりきる」ことで精一杯でしたが、実施したからこそ見えてきた改善点を踏まえ、2回目の今回は「オフラインならではの深度をさらに深くする」ことを目指しています。
また、目標値も来場者だけではなく、来場後のビジネス貢献度を重要指標として設定しています。
ご来場いただく方は、1日という貴重な時間を空けて会場まで来てくださっています。その方々に、どう私たちの価値を最大限体験していただくかを突き詰めるために、今回はブースの設計、コンテンツの設計、そしてセッションの設計を徹底的に見直し、変えていく取り組みを行っています。

 

自社カンファレンスだからこそ実現できる「価値の伝達」


MC
そもそも、自社でここまでの規模のカンファレンスを開催する「価値」をどのように定義されていますか?

ブライアン様
私たちは社員数が20名程度の頃からカンファレンスイベントを開催してきました。その背景には、他社の展示会に出展してイベントの中の1つのセッション登壇を持つだけでは、私たちのプロダクトやソリューションの価値を正しく伝えきるのが難しいと感じていたことがあり、「それなら自分たちで作ってしまおう」と自社カンファレンスの開催を決断しました。

primeNumber DATA SUMMIT 2025 ブライアン様が話している様子


ブライアン様
自社開催であれば、お客様の「成功体験」を軸に全体を構成できます。まずはお客様に、これまで私たちが価値提供をしてきた顧客事例セッションで「自分もこうなりたい」という憧れを持っていただき、次に私たちのプロダクトやソリューションに関するセッション「primeNumber Solution Track」で具体的な解決策を知っていただく。この一連のストーリーを設計し、最終的に具体的なお問い合わせへと繋げられること。この一連の体験設計ができることこそが、自社カンファレンスを開く最大の価値だと考えています。

primeNumber DATA SUMMIT 2025 会場の様子

 

LTV向上を見据えた、多層的なKPI設計


MC
オフラインイベントにおけるKPI設定は多くの企業が悩むポイントです。御社ではどう設定されていますか?

ブライアン様
もちろん、最終的には「事業の売上」にどう直結するかという視点は外せません。新規のお客様からの商談化、パイプライン作成は重要な指標です。ただ、それだけではなく、既存のお客様に対する「クロスセル・アップセル」も重視しています。
会場に来ていただいて、他社の成功事例や新しいソリューションに触れていただくことで、「あの会社のように自分たちも成功したい」と感じていただければ、それが新たな製品導入や活用の深化に繋がります。また、お客様の事例が多く発信されることで、多くのメディア様に取り上げていただいたり、それを見た他のメディア読者の方々に私たちの事業価値が届いたりする。そういったブランディング観点での波及効果もしっかりと追っていく方針です。

守山
データのプロであるprimeNumberさんが、ブランディングやエンゲージメントといったデータ化しづらい部分をどう捉えているのか興味があります。

primeNumber DATA SUMMIT 2025 ブライアン様が話している様子


ブライアン様
データなどで可視化できる部分は徹底して行いますが、定性でしか捉えられない「来場者の熱量」も重要視しています。
来場者様からのご意見は非常に重要だと感じており、アンケートなどを通じて一つ一つ拝見し、セッションやイベント全体の満足度を振り返る際の貴重な指標とさせていただいております。
そういった来場者がこのイベントで何を感じたのかの熱量は数字には表れにくいですが、イベントを継続する意義を判断する上で非常に重要な要素として社内で議論しています。

 

「01(zeroONE)」から「DATA SUMMIT」へ。名称変更の背景


MC
前回までの「01(zeroONE)」から、今回は「DATA SUMMIT」へと名称が変わりました。この背景を教えてください。

ブライアン様
 今回はprimeNumberが創業10周年を迎える節目の年であり、「あらゆるデータをビジネスの力に変える」というビジョンをより体現するため、「primeNumber DATA SUMMIT」という名称に刷新しました。
これまでの「01(zeroONE)」という名称も社内で愛着があり、市場にも浸透してきていたので、変更には勇気が必要でしたが、「DATA」を冠にしてイベントを育て、お客様にデータの価値がいかにビジネスにとって重要かをしっかり伝えていきたいと考えています。

守山
 社内でも大きな決断だったと思います。これまでは「primeNumberのイベント」という印象でしたが、今回のリブランディングによって、一企業のカンファレンスから、データを民主化し「どの企業にとっても必要なのがデータなんだ」と集約するような、ステータスを上げる意味合いも感じました。

 

リスクを恐れず踏み切った、新設「Solution Track」の挑戦


MC
今回一番注力したコンテンツを教えてください。

ブライアン様
一番のチャレンジは、私たちのプロダクトやソリューションについて語る「primeNumber Solution Track」の新設です。お客様の成功体験(事例)を聞いた後に、しっかりとこのトラックで「私たちが顧客に提供できる価値とは何なのか」という具体の話を聞いていただく。この流れを作ることで、より深い体験を提供できると考えました。

守山
他社様の傾向を見ても、製品詳細を出すかどうかは二分されます。「集客できるかどうか不安」というリスクを取って出さないケースもありますが、本当に悩まれている方にとっては、ウェブ上にない話をしっかり聞けるのがベストです。そこにチャレンジされたのには背景があったのでしょうか?

ブライアン様
単に事例を紹介するだけでなく、その先にある「ファネルの転換率」をさらに高めたいという思いがありました。また、私たちが提供できる価値はたくさんあるんだということを伝えたかったんです。
Keynote(基調講演)で新製品や新ソリューションの発表を行いますが、それを「発表して終わり」にはしたくありませんでした。Keynoteを聞いた後や顧客の事例セッションを聴講した後に「どうしたらこの企業のように成功できるのか」という思いをもった方がSolution Trackに参加し、製品やソリューションを通じた具体的な解決策にすぐに辿り着くことができる体験を意識していました。この憧れや疑問を会場内で「深掘りする場」が必要だと考え、他社様の事例も研究しながら新たに設置しました。

 

FMXが選ばれ続ける理由


MC
イベント全体を通してクリエイティブにも並々ならぬこだわりを感じます。どのような思いがあるのでしょうか?

ブライアン様
代表の田邊も含め、クリエイティブは非常に重要視しています。大事にしているキーワードは「普遍性」「自然体」「知性」です。シンプルながら力強く価値が伝わるデザインを大切にしており、イベント全体の体験やクリエイティブを通じて表現するのは非常に難しかったと思いますが、FMXにはその世界観を体現してくださるアイデアをいただきながら制作いただいています。

primeNumber DATA SUMMIT 2025 MCとブライアン様が話している様子


MC
今回、FMXはイベントのプロデュースをサポートさせていただきましたが、最後にFMXを選んでいただいたポイントを教えてください。

ブライアン様
実は今回、コンペを実施させていただき、そのうえで改めてFMXに継続をお願いさせていただきました。ご一緒したいと思った理由の1つは「クリエイティブの強さ」にあります。事業に関する具体的なイメージはお伝えしますが、それをどのように体系化するか、という点については、やはりFMXと共創していくことで初めて実現できるものだと思っています。私たちのこだわりに対し、より良くするための提案や、予算内での最適解を一緒に作り上げてくれる安心感があります。
2つ目は「コミュニケーション」です。FMXは単なるイエスマンではなく、私たちの事業目線に対して「どう体験に落とし込むか」をプロとして率直にフィードバックしてくれます。一緒に作り上げていく伴走者として、非常に助かっています。

primeNumber DATA SUMMIT 2025 会場の様子


守山
 ありがたいお言葉です。私たちとしても、企業の持つブランドを損なってはいけない、さらに向上させたいという思いで日々取り組んでいます。特にprimeNumberさんはクリエイティブのクオリティに対する意識が非常に高いので、「もっといいものを」「映像も空間もより質の高いものを」とご提案することに、プロジェクトメンバーは非常にやりがいを感じています。イベントを運営することだけでなく、primeNumberさんのビジネスがどう大きくなるか、そこにどうサポートできるかを注力して携わらせていただいているので、そう評価いただけるのは純粋に嬉しく思います。

 

- 最後に -

「データ」という論理的な領域を扱いながら、イベントづくりにおいては「人の熱量」や「対話」の価値を誰よりも信じ、緻密に設計しているprimeNumberチーム。

『primeNumber DATA SUMMIT 2025』は、オフラインならではのコンテンツとともに楽しく学べるカンファレンスでした。

今後、自社イベントをご計画の際はぜひご相談ください。

 

- Staff -

アカウントプロデューサー:翠川 亜紀子(FMX)
コンセプトプランナー:樋口 晃平(FMX)
チーフディレクター:遠藤 ケンヂ(FMX)
ディレクター:加島 亜紗子(FMX)
アシスタントディレクター:加藤 法子(FMX)
事務局管理ディレクター:鶴岡 亮(FMX)/矢野 恵利花(FMX)
Webディレクター:角谷 爽輝(FMX)
スペースデザイナー:菊山 進一郎(FMX)
Movieデザイナー:岩崎 友希乃(FMX)
制作物デザイン:秋元 友香理(FMX)/藤原 はな(FMX)